
【今、私たちにできること】SDGs(持続可能な開発目標)とは? 国際協力団体SDGser代表が超簡単に解説します!
こんにちは。
最近”SDGs(持続可能な開発目標)”という言葉をよく耳にするようになりました。様々な企業が電車の吊り広告、ホームページなどでSDGsの取り組みについて宣伝しています。
ですが、SDGsの認知度は約20%といまだに低いのが現状です。
今回は、SDGsについて知らない人がちょっとでも詳しくなれるように、超簡単に解説したいと思います。この記事では「SDGsとは一体何なのか?」「私たちが今できること」この2つのテーマで進めていきます。
動画でも解説しているので、読むのが面倒な人はYouTubeを使ってください。ただし、私は話すのが下手なのでご了承ください。笑
では、早速本題に入ります。
そもそもSDGsとは? 外務省によると・・・
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの頭文字を取ったもので、日本語では”持続可能な開発目標”と表現されます。
外務省 Japan SDGs Action Platformには
「2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。」
このように解説されています。
「は?」 とみなさんの心の声が聞こえてきます。
「そもそもSDGsという言葉も知らなかったのに、いきなりこんなに難しい言葉で説明されても意味不明。」
その通りです。私も、3年前まではみなさんと同じでした。
だって、結局SDGsがどんなものだかさっぱりわかりませんよね。これが日本でSDGsに認知度が上がらない要因の1つだと私は思っています。どの解説サイトを見ても、難しい言葉ばかり。
でも安心してください。私が今から超簡単に解説します!
SDGsを超簡単に解説すると・・・
世界中のいろいろな課題、例えば貧困、紛争、気候変動…そういった課題をみんなで協力して解決するために、みんなで決めた目標。
抽象的ですが、何となくSDGsがどんなものなのか分かったのではないでしょうか。
では具体的に、SDGsにどのような目標があるのでしょうか。これから解説していきます。
SDGsの17の目標
SDGsの目標は以下の通りです。
- 貧困をなくそう
- 飢餓(きが)をゼロに
- 全ての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任、つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正を全ての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
1番の「貧困をなくそう」は特にイメージしやすいのではないでしょうか。一方で12番の「つくる責任、つかう責任」などは、イメージをしにくいと思います。
それぞれに、きちんとした意味があり、その目標を達成するために企業などがさまざまな取り組みをしています。
私の国際協力団体では、1番「貧困をなくそう」、4番の「質の高い教育をみんなに」、10番の「人や国の不平等をなくそう」これらを掲げて活動しています。
そこで今回は、4番に注目してさらに深掘りしていきます。
私が思う「SDGs−4 質の高い教育をみんなに」とは
「質の高い教育をみんなに」は、私の団体で特に重要視している目標なのですが、ここでみなさんに質問です。
この目標が掲げられた背景に、何があると思いますか?また、質の高い教育を全ての人が受けられるようにするにはどうしたら良いでしょうか?
この答えは、おそらく何通りもあると思います。もしかしたら、誰も答えを知らない、正解不正解がないかもしれません。答えは自分で考えてみてください。
私なりの考えをご紹介します。
例えば目標が掲げられた背景に、次のようなストーリーの貧困問題があると私は思います。
貧しい家庭に生まれ、学校に通いたくても通えない子どもがいます。彼らは、家計を支えるために小さいうちから働きます。彼らは子供の頃から労働しかしていないので、字が読めません。その彼らが大人になり仕事を探しますが、字が読めないので低賃金で肉体労働をするしかありません。
そして、やがて彼らは父親または母親になります。子どもを学校に通わせてあげられる収入がない彼らは、彼らの子どもたちにも、自分たちがしてきたように児童労働させるしかないのです。
実際発展途上国では、このように満足に教育を受けられない子どもたち、あるいは教育を受けさせてあげられない大人たちは、貧困から抜け出せないサイクルが出来てしまっているのです。
もう1つ例を挙げます。それは男女の教育格差問題です。
世界中全ての国で、日本のように男女ともに平等に教育の機会が与えられているわけではありません。
例えば、パキスタン。マララ・ユスフザイさんが最年少でノーベル平和賞を受賞したことで話題になりましたが、パキスタンでは「イスラムの教えに反する」として女性が教育を受けることを認めないイスラム主義組織ターリバーンの制圧により、約200の学校が破壊されました。さらに勉強どころか音楽などの娯楽も奪い、ターリバーンの方針に反抗する者はムチ打ち刑、処刑されたと言います。
実際、マララさんは教育を受ける権利を訴え、ブログで当時パキスタンで起きている状況を発信していました。そして2012年10月、スクールバスで下校中にターリバーンに襲撃され、マララさんは側頭部を銃で打たれてしまいます。
このように、世界には男女平等に教育を受けられない現実があるのです。
↓参考にした書籍
別の視点で考えるならば、環境問題も「質の高い教育をみんなに」が掲げられた背景の1つなのではないでしょうか。
正しい知識がないからこそ、プラスチックを道端に捨ててしまい、それらが積み重なって処理しきれなくなりゴミ山へと大きくなってしまいます。
以上のような背景から、「質の高い教育をみんなに」という目標が掲げられたのではないでしょうか。
すでにみなさんもお気付きのことと思いますが、「質の高い教育をみんなに」は様々な目標と関係しています。
先ほど挙げた目標の背景を見ただけでも「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」これらと関係していることが分かると思います。
さらに言うと、「質の高い教育をみんなに」の達成は他の目標の達成とも非常に関係しています。
今回の記事で4番の「質の高い教育をみんなに」を例にしたのは、教育の解決が他の目標の解決に繋がるからです。そして、それに着目し”教育”というインフラ整備をベースに課題解決をすれば他の課題も解決しやすくなると考え、私たちは国際協力団体SDGserを立ち上げました。
今、私たちができることとは。
おそらく、この記事を読もうとしてくれたみなさんはSDGsに興味が少しでもある人たちでしょう。
では、今日みなさんが初めて知ったSDGsの目標を解決するために、私たちは今何ができるでしょうか。
例えば私のように団体を立ち上げる、または活動に参加する。これはわかりやすい例だと思います。しかし、もっと簡単に、そして実はかなり大切なことがあります。
それは、
SDGsに興味を持つこと、「もっと知りたい!」と調べること。そして、SDGsについて分かったことや自分の考えをSNSや友達に話すなど、情報を発信すること。
これです。どんなに忙しい人でも今すぐにできる、最も大切なことだと私は思っています。
最後に
いかがでしたか?
おそらく、記事を読む前よりSDGsについて理解が深まったのではないでしょうか。
あなたが今日、この記事に興味を持ってSDGsについて知った、これだけでも既にあなたはSDGsと関わっています。私は、このような簡単な形でも、より多くの人がSDGsと関わりを持って生活する世の中になることは素晴らしいことだと思います。
もし、今日この記事を読んで少しでもSDGsに興味が湧いた人がいたら、ぜひ情報を発信してみましょう!
また、国際協力団体SDGserに興味がある方は以下のInstagramまたはtwitterでメッセージをください。
ありがとうございました。